遊戯王OCGで毎シーズン決まったタイミングで禁止カードや制限カードの発表が実施されるリミットレギュレーションですが、2025年7月制限の発表が6月22日にされるということで、7月に備えて情報戦がネット上でも繰り広げられていますね。
そこで今回は、発表に先かげて、2025年7月制限のリミットレギュレーションで制限や緩和を受けるカードを予想してまいります!
【遊戯王OCG】2025年7月制限改訂リミットレギュレーション予想!
【VSK9】 | 【ヤミー】 | 【マギストス型ドラゴンテイル】 | 【M∀LICE】 |
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2025年4月制限〜のOCG環境は、新しく追加された【VS】の新規カードにより、【K9】と組み合わせた【VSK9】が圧倒的環境トップに君臨しています。次点で膨大な手数で押し切る【ヤミー】が強力なデッキとして位置付けられています。
【マギストス型のドラゴンテイル】や【M∀LICE】もTier2落ちしてしまったものの、展開が通った際のパワーは非常に強力なデッキとなっており、使用率も高めとなっていますが、
【VSK9】のポイントとして、手札誘発による妨害だけでなく、展開に使うメインテーマのカードすら手札誘発になっているため、先行後攻関係なく、手札の引き次第で、盤面を制圧されてしまう非常に凶悪なデッキとなっています。
そのため、【VSK9】1強の状況を変えていくために、制限カード化など厳しい改訂が行われると予想しています。
【禁止カード】について【2025年7月制限改訂予想】
No.67 パラダイススマッシャー

エクシーズ・効果モンスター
ランク5/光属性/天使族/攻2100/守2100
レベル5モンスター×2体以上
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズ1にこのカードのX素材を2つ取り除いて発動できる。
お互いにサイコロを2回ずつ振る。
出た目の合計が大きいプレイヤーは、次のターンの終了時までモンスターの効果を発動できず、攻撃宣言できない。
(2):X素材を持っているこのカードがモンスターゾーンに存在し、
自分または相手がサイコロを振った場合、1ターンに1度だけその内1つの目を7として適用できる。
K9の登場により、簡単にレベル5モンスターが並ぶため、これまで特殊召喚が難しかった《No.67 パラダイススマッシャー》が出せるようになりました。このモンスターが出てしまうと、モンスター効果の発動ロックがかけられてしまい、ほぼ捲るのは不可能な状況になります。
これまで1枚で凶悪すぎる盤面ロックができるようなカードは禁止制限化する傾向にありますので、禁止カード候補としています。
【制限カード】について【2025年7月制限改訂予想】
魔獣の懐柔

通常魔法
(1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動できる。
カード名が異なるレベル2以下の獣族の効果モンスター3体をデッキから特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、エンドフェイズに破壊される。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分は獣族モンスターしか特殊召喚できない。
《魔獣の懐柔》は、現在【ヤミー】の強力な初動カードとして使われているカードです。
自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動できる縛りや、特殊召喚したモンスターの効果が無効化され、エンドフェイズに自壊するデメリットがあるものの、名称が異なるレベル2以下の獣族効果モンスターを3体もデッキから特殊召喚するというイかれたリクルート効果を持った魔法カードとなっています。
ヤミーがテーマとしてレベル2以下の獣族を中心に構成されたテーマなので相性が抜群に良いだけでなく、
このカードは、なぜか使用も発動もターン1制限がないため、灰流うららなどの手札誘発で止められても2枚目を持っていたら展開が通ってしまう壊れぶりです。
このカードは流石に制限にせざるを得ないパワーと予想し、制限カードとしています。
VS ラゼン

効果モンスター
星4/炎属性/戦士族/攻1800/守1500
このカード名の(1)(2)の効果は、それぞれ1ターンに1度しか使用できず、同一チェーン上では発動できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから戦士族以外の「VS」モンスター1体を手札に加える。
(2):自分・相手ターンに、以下から1つ選択し、その属性の手札のモンスターを1体ずつ相手に見せて発動できる。
●炎:このターン、このカードは効果では破壊されない。
●炎・闇:このカードと同じ縦列の他のモンスターを全て破壊する。
【VS】の貴重な初動カードになっており、このテーマは展開の基盤として、《VS ラゼン》に依存するため、このカードが制限になるだけで相当な弱体化が見込まれます。
遊戯王OCGは、どんなに強くても実装したばかりの新規カードについては制限改訂を見送られるケースが多く、代わりのカードが何らかの制限を受けることが多いカードゲームです。
今回も、《VSホーリースー》や、《K9 17号イヅナ》などの新規カードを制限まで規制するにはまだタイミングが早いため、まずは初動から潰してしまおうとする風潮が考えられますね。
【準制限カード】について【2025年7月制限改訂予想】
K9 17号イヅナ

効果モンスター
星5/地属性/戦士族/攻2100/守1600
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手の手札が2枚以上の場合、このカードはリリースなしで召喚できる。
(2):相手が手札・墓地のモンスターの効果を発動した自分・相手ターンのメインフェイズに発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(3):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
デッキから「K9-17号 イヅナ」以外の「K9」カード1枚を墓地へ送る。
【K9】の貴重な初動カードでかつ、条件が整えば、相手ターンでも手札から特殊召喚してきてランク5エクシーズを並べてくるパワーカードです。
自ターンでは相手の手札誘発を牽制できるほか、相手ターンでも妨害が立てられるという強力な効果を持っているため、テーマ外でも出張パーツとして取り入れられるほど。
デッキ構築の選択肢が狭まる原因のカードとして規制される可能性は非常に高いですね。
計都星辰

通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):デッキから「ドラゴンテイル」モンスター1体を手札に加える。
相手フィールドにモンスターが存在する場合、さらに以下の効果を適用できる。
●自分の手札・フィールドのモンスターを融合素材とし、
ドラゴン族・魔法使い族の融合モンスター1体を融合召喚する。
他テーマに比べると優先度は低いですが、【星辰】のサーチ札+相手の場にモンスターがいる場合、融合効果も使える強力な魔法カードです。
後手で使用した場合、サーチしたついでに融合召喚も狙えるという効果が強力すぎるため、準制限あたりの規制を受ける可能性があります。
M∀LICE<P>White Rabbit

効果モンスター
星3/闇属性/サイバース族/攻1200/守 300
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
同名カードが自分の墓地に存在しない「M∀LICE」罠カード1枚をデッキから自分フィールドにセットする。
(2):このカードをリンク先とする「M∀LICE」Lモンスターの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
(3):このカードが除外された場合、300LPを払って発動できる。
このカードを特殊召喚する。
このターン、自分はLモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
召喚・特殊召喚後に、M∀LICE罠カードをデッキから直接セットする【M∀LICE】の貴重な初動カードで、《灰流うらら》等のサーチメタをかいくぐりながらアクセスできる点から非常優秀なカードです。
しかも、セットしたM∀LICE罠カードはM∀LICEモンスターを除外して即座に発動できるため、このカードを除外し発動すればタイムラグなく使用できるほか、その際除外したこのカードに関しても(3)によってライフコストのみで帰還できるため、ほぼ損失にならない。
遊戯王TCGの海外のレギュレーションでは、すでに2025年の4月の制限改訂で準制限カードに指定され規制を受けており、M∀LICEテーマの抑制が行われているため、OCGでも同様の規制を受ける可能性は十分に高いです。
【規制緩和カード】について【2025年7月制限改訂予想】
ここからは規制緩和を受けられそうな元禁止カードや制限カード達を紹介してまいります。近年の遊戯王OCGのカードパワーやデッキバランスをもとに戦線に復帰しそうなカードがたくさん出てきているので一覧でまとめます。
サイバーポッド

リバース・効果モンスター(準制限カード)
星3/闇属性/岩石族/攻 900/守 900
(1):このカードがリバースした場合に発動する。
フィールドのモンスターを全て破壊する。
その後、お互いにデッキの上からカードを5枚めくり、
その中のレベル4以下の特殊召喚可能なモンスターを全て表側攻撃表示か裏側守備表示で特殊召喚する。
残りのめくったカードは全て手札に加える。
強力なデッキ破壊能力があったため、長年禁止カードだったカードですが、前々回のリミットレギュレーションの制限改訂から制限→準制限と緩和されているカードとなっています。
現在の手札誘発が乱発される現代遊戯王の環境では、当時ほどのデッキ破壊能力の危険性は低いので、このまま海外TCGの同様に無制限カードとして緩和されると思われます。
SR ベイゴマックス

効果モンスター(準制限カード)
星3/風属性/機械族/攻1200/守 600
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「SRベイゴマックス」以外の
「スピードロイド」モンスター1体を手札に加える。
召喚権を使わずにレベル3モンスターを2体並べて、リンクモンスターやランク3エクシーズモンスターを簡単に出せる【幻影】などではよく使われた出張カードです。
その手軽さと、《聖騎士の追想 イゾルデ》などの凶悪な展開カードに展開が伸ばせてしまうということから、制限カードとして厳しい制約を課せられていましたが、近年の環境の変化によって【幻影】も環境から姿を消し、レベル3を活用したデッキの選択肢を生み出すという目的で緩和される可能性は非常に高いです。
ピュアリィ・スリーピィメモリー

速攻魔法(準制限カード)
(1):このターン、自分が受ける戦闘・効果ダメージは1度だけ0になる。
さらに、以下の効果を適用できる。
●自分の手札を1枚選んで捨て、デッキからレベル1の「ピュアリィ」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):このカードを素材として持っている「ピュアリィ」Xモンスターは以下の効果を得る。
●相手スタンバイフェイズに発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。
【ピュアリィ】デッキにおけるリソース回復を担う強力な魔法カードです。現在では【ピュアリィ】のデッキ使用率もかなり低く、Tier落ちしてしまっているので、このカードを活用した最大6枚ドローコンボを復活させても問題ないと思われます。
フュージョン・デステニー

通常魔法(準制限カード)
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の手札・デッキのモンスターを融合素材とし、
「D-HERO」モンスターを融合素材とする融合モンスター1体を融合召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは次のターンのエンドフェイズに破壊される。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分は闇属性の「HERO」モンスターしか特殊召喚できない。
主に《D-HERO デストロイ・フェニックスガイ》の融合召喚をするために活用されたカードです。もちろん強力なモンスターではありますが、近年では破壊耐性のほか、破壊されることで効果を誘発させてしまうカードが多数あるので、そこまで脅威ではないカードです。
流離のグリフォンライダー

効果モンスター(禁止カード)
星7/風属性/鳥獣族/攻2000/守2800
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに、モンスターが存在しない場合、または「勇者トークン」が存在する場合、
自分・相手のメインフェイズに発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):自分フィールドに「勇者トークン」が存在し、魔法・罠・モンスターの効果が発動した時に発動できる。
このカードを持ち主のデッキに戻し、その発動を無効にし破壊する。
2021年8月のビルドパックで収録された汎用的な出張テーマ「勇者ギミック」の汎用無効が立てられるカードです。実装から1年弱の禁止カードに指定されるまでの間、環境デッキの9割に搭載されていたと言われるほど使用率の高い出張テーマであり、その凶悪な妨害力や展開を補助できる強さを誇っていましたが、
現在の環境デッキとの相性はそこまでよくない点や、採用されたとしても1妨害に留まるカードであるため、遊戯王マスターデュエルや、海外TCGでは規制されておらず、近年では過去に暴れていた禁止カードも復活の兆しがあることも緩和候補の理由です。
【2025年7月制限改訂予想】についてネット上のプレイヤーの意見は?

最近紙の持ってるデッキが強めのデッキ多めだから7月の制限改訂でビクビクしてる



7月の改訂でVSK9の新規部分は規制かけるには早いからラゼン制限とかになったら流石にドカ泣きする



その前に7月改訂がどうなるかだよな ビルド産の直接規制はまだだと思うからVSK9のどこにメスを入れるか ラゼン制限は辞めてくれよ



既に7月の制限改訂に怯えてる



純粋にスピードロイドで使いたいので、ベイゴマの緩和は是非とも期待したいですね。



念願の強化が入ったVSが規制されるのは中々辛いぞぉ