2026年7月18日発売の基本パック「BEYOND THE BRAVE」にて、新たな水属性テーマ「竜都アトランティス」が登場します。かつての人気カード「伝説の都 アトランティス」「海竜-ダイダロス」を、現代基準にリメイクしたテーマです。
強さの理由は大きく3つあります。①「戦将」1枚から複数経路へ分岐できる初動の安定性、②全モンスターが「海」を兼任することによる展開の繋がりやすさ、③「ネオダイダロス・レイジ」級の豪快な全体除去です。
今回はこの強さの根拠を、キーカードの役割と具体的な展開ルートに分けて掘り下げて解説します。
「竜都アトランティス」はどんなテーマ?
「竜都アトランティス」は水属性・海竜族で統一されたリンク召喚テーマです。テーマ内のモンスターはいずれも、自身のカード名をルール上「海」として扱う共通効果を持っています。
これにより、フィールド魔法「竜都アトランティス」をはじめとする「海」を参照する効果と、「アトランティス」関連カードが参照する効果の両方を、モンスター1体だけで満たせる設計になっています。
「海」と専用魔法・罠を別々に揃える必要があった旧テーマよりも、格段に展開が安定したと言えるでしょう。
ルカ


初動を担うキーカード
アトランティスの戦将
緩い条件で自己特殊召喚しつつ、テーマのキーカードへアクセスできる1枚初動です。サーチ先がモンスター・魔法罠の両方に分散しているため、相手の手札誘発1枚で完全に止まりにくいのが強みです。
サーチ効果使用時に必要な手札コストも、「竜都アトランティス」本体や関連カードの多くが墓地で発動できる効果を持つため、実質的な損失になりにくくなっています。
たとえば「アトランティスの竜神-ダイダロス」は墓地へ送られた状態からでも、「海」さえあれば手札の水属性モンスターを特殊召喚できます。コストとして切ること自体が、そのまま次の展開に直結する設計です。
また、自己特殊召喚した戦将はチューナー扱いになります。サーチ後はそのまま水属性シンクロモンスターの素材としても転用できる柔軟性も持っています。
アトランティスの怪腕/アトランティスの妖渦
レベル4の下級モンスター2体です。「怪腕」の効果から「妖渦」を蘇生する流れが、そのままランク4エクシーズ召喚への布石になります。
フィールド魔法「竜都アトランティス」が適用されている間は、レベル変動の影響でこのルートが組みにくくなる場面もあります。その分「妖渦」を後出しして「無限泡影」のようなピンポイント妨害をケアできる利点もあります。
後手を取った際の捲り性能としても機能するため、相手の妨害を受けた際のサブプランとして構築に組み込んでおくと安定感が増します。
展開の核となるエースモンスター
アトランティスの竜神-ダイダロス
召喚・特殊召喚時にデッキから関連カードを墓地へ送れる、テーマの墓地肥やしを担うキーカードです。
墓地へ送られた際、自分フィールドに「海」が存在していれば手札の水属性モンスターを特殊召喚できるため、リンク素材やコストとして切っても展開が途切れません。
墓地肥やしと展開補助を1枚で同時に担える点が最大の強みです。後続の「ネオダイダロス・レイジ」や「真海竜騎-ダイダロス」へ繋ぐための橋渡し役として、展開ルートの中心に据えるべき1枚です。
蒼海竜神-ネオダイダロス・レイジ/真海竜騎-ダイダロス
「ネオダイダロス・レイジ」は相手がモンスターを召喚・特殊召喚した際に無効化+破壊できます。自分フィールドに水属性リンクモンスターが存在する場合は、さらに水属性以外の盤面を全て破壊できます。
相手の展開を1回無効化するだけでなく、その後の全体除去まで1枚で完結する点が実戦的な強さです。往年の「海竜-ダイダロス」と同様に、ワンカードで盤面を返す力を持っています。
「真海竜騎-ダイダロス」も同系統の除去効果を備えています。戦将からの安定したサーチと展開を経て、これら大型リンクモンスターで盤面を制圧する流れが「竜都アトランティス」の理想的なゴールです。
ただし4体素材を要求するため、妨害を受けた場合は無理に到達を狙わず、レイジ単独での着地を優先する判断も必要になります。






サポート魔法・罠の使い方
フィールド魔法「竜都アトランティス」は、新規「ダイダロス」リンクモンスターのリンク召喚に必要な素材を減らす効果を持ちます。加えて、手札・フィールドのモンスターのレベルを1つ下げる効果も持っています。
レベル変更は相手にも適用されるため、相手のシンクロ・エクシーズ召喚への妨害として機能します。一方で、自分側のシンクロ召喚を狙う場合は調整が難しくなる点に注意が必要です。
シンクロ展開を軸に据えたい場合は、優秀なチューナーが揃っている水属性の特性を活かし、レベル変動を前提とした構築に寄せる必要があります。
「呼応する伝説の都」「顕現する伝説の都」は、それぞれ「竜都アトランティス」やテーマモンスターへ直接アクセスできます。初動として腐りにくいのも魅力です。
「海竜神の大渦」はフィールドの「海」を1枚コストに全体除去を行えます。レイジで全体除去をまかなえる場面も多いため、構築の自由枠として手札誘発などとの採用比較を検討するのがおすすめです。
汎用の水属性サポートとの相性
「竜都アトランティス」のモンスターはいずれもカード名を「海」として扱います。「海」と水属性モンスターの両方を要求する旧来の水属性サポートカードとも噛み合います。
具体例として、新規でモンスターをリクルートできるランク4エクシーズ「コーラルアネモネ」を採用すれば、「怪腕」「妖渦」の蘇生先が余った場合の受け皿になります。
さらに、フリーチェーン除去を持つ「ヴァーチュ・ストリーム」を引き込める「リヴァーチュ・ドラゴン」へも展開を伸ばせます。
また、初動が止められた場合の二の矢として「魚群探知機」のような水属性モンスターをサーチできる既存カードを採用しておくと、テーマ内初動への依存度を下げられます。
水属性は層の厚いサポート群を抱えるアーキタイプです。こうした旧来の「海」カードを混ぜ込む構築の自由度が高い点も、長年のプレイヤーにとって嬉しいポイントです。
展開ルートの一例(戦将1枚初動)
- 手札の「アトランティスの戦将」を効果で自己特殊召喚し、デッキから関連カード1枚をサーチする
- サーチした「竜都アトランティス」を発動し、フィールドに「海」を用意する(この時点で戦将自身も「海」として扱われるため、実質2枚分の「海」が並ぶ)
- 手札またはサーチした「アトランティスの竜神-ダイダロス」を特殊召喚し、効果で関連カード1枚を墓地へ送る
- 墓地へ送ったカードが「海」存在下で発動する効果を持つ場合、手札の水属性モンスターをそのまま特殊召喚し、フィールドのモンスターを2体まで増やす
- 並んだ戦将(チューナー)とダイダロスでリンク2素材を確保し、「真海竜騎-ダイダロス」または「蒼海竜神-ネオダイダロス・レイジ」までリンク召喚する
- 最終盤面は「竜都アトランティス」+大型リンクモンスター1体+手札1枚以上を保持した状態となり、相手ターンの召喚・特殊召喚に対して無効化+全体除去を構えられる
このルートのポイントは、戦将のサーチ先をモンスター・魔法のどちらに振っても展開が止まらない設計になっている点です。
増殖するGなどの妨害を受けた場合は、無理にレイジまで伸ばさず、ステップ4の時点で展開を止めて「竜都アトランティス」+ダイダロス1体の盤面で妥協する判断も有効です。
まとめ



「竜都アトランティス」は、過去の「海」ビートダウンの戦術を継承しつつ、現代遊戯王のスピードに見合ったサーチ力・展開力を獲得した完成度の高いテーマです。
BEYOND THE BRAVEの発売後は、本記事で紹介した戦将を起点とする基本ルートからぜひ試してみてください。
同パックに収録されている注目テーマについては「【新規カード解説】アダマシア新規カードの使い方」、コイン・サイコロギミックを楽しみたい方は「【時の黒魔術師】デッキ解説記事」もあわせてご覧ください。発売前に押さえておきたい禁止・制限改訂の影響は「2026年7月度リミットレギュレーション解説」で詳しく解説しています。








